業界の動き(県内)

施工の問題点や疑問点を協議 コンクリートアカデミーが県央地区で意見交換会

 熊本県生コンクリート工業組合が主宰するコンクリートアカデミーは6日、熊本県建設技術センターで県央地区を対象とした産官学によるコンクリート意見交換会を行った。コンクリート構造物の品質向上を目指し開いたもので、発注者、施工者、生コン供給者、学識者らが集い、施工の問題点や疑問点について協議した。

 意見交換会では、コンクリート構造物の品質確保で先進地となる山口県のシステムを熊本県南広域本部の技術管理課が事例紹介。施工状況を把握するためチェックシートを活用していることや表層目視評価法による出来上がった構造物を点検していることなどを告げた。さらに、コンクリート施工記録データベースを基に作成した品質確保ガイドについて解説した。山本茂雄課長は「我々も県南地域コンクリート構造物品質確保推進協議会を立ち上げチェックシートを用いたQC(クオリティー・コントロール/品質改善)活動に取り組んでおり、成果を上げている」として実例を示した。

 参加者からは「QC活動によるコストや時間についてはどうか」(施工者)などと質問があった。これに対し「あくまでも契約上の範囲内での取り組み。共通仕様書の内容を遵守していただくことが重要だ。その上で効率的な施工などのノウハウを身に付けてほしいと考えている」(発注者)と答えた。

 QC活動については「非常に興味深い取り組み。施工がうまくいくためには計画の段階がしっかりしていなければならない。施工者だけではなく発注者、生コン供給者の3者がしっかり協議して計画に反映させていくべき」(福岡建設専門学校・近田孝夫特任教授)と提言。「何をコンクリートに求めているのか。性能を確保するためにどのような問題を解決するのか。方向性を定めて前進することだ。こうした意見交換の場を活用し熊本スタイルをつくってほしい」(熊本大学大学院・重石光弘教授)と求めた。

意見交換会では発注者、学識者らが質問に答えた

  • 意見交換会では発注者、学識者らが質問に答えた

 アカデミーでは県内を4地区に分け、それぞれ意見交換会を開催。既に、天草地区で終えており、県南地区(11月11日/やつしろハーモニーホール)、県北地区(11月14日/国際ホテル菊池笹乃家)で開く予定となっている。生コン工業組合の河野愛彦専務理事は「コンクリート構造物の施工に携わる人が、それぞれの立場で品質向上につながる考えを得ることが出来る良い機会。アカデミーが狙う相互の連携体制を構築することにもつながる」と話している。

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