業界の動き(県内)

熊本県県南広域本部 コンクリート構造物のQC(品質管理)活動を披露

 熊本県県南広域本部は8月9日、やつしろハーモニーホールで「コンクリート構造物の品質確保に関する講習会」を開いた。産・官・学の連携によって一昨年設立した県南コンクリート構造物品質確保推進協議会のQC(品質管理)活動を披露したほか、コンクリートの基本や高・中流動コンクリートの特性を学んだ。

 協議会は、発注者、施工者、生コン生産者の意識、知識、技術力の高い人材を育成することを目的に設立。施工企画(PLAN)、実施工(DO)、評価(CHECK)改善(ACTION)といったPDCAシステムを実践することで品質確保につなげている。

 研修会では、県南広域本部技術管理課の山本茂雄課長が「QC活動の概要」について紹介した。山本課長は、これまで完成した構造物を事例にあげ「QC活動は、コンクリート構造物の品質向上、 技術者の技術力向上に極めて有効であり、どの現場でもすぐに取り組むことができる」と波及の必要性を訴えた。

県南広域本部技術管理課の山本茂雄課長

  • 県南広域本部技術管理課の山本茂雄課長

 QC活動の成果も報告し、㈱松下組の岡本潤土木工務主任が「初野川2砂防堰堤工事」について、㈱三和建設の田中光雄技術営業部長が「小川河川改修工事における橋梁下部工工事」 他について、それぞれ説明。「時間と手間は掛かるが、お客様から受けた1点ものの仕事の重要性が理解できた」(岡本主任)、「全ての施工段階において、手間暇をかけることで最終的には補修など無駄 なコストが削減され、より品質の高い成果物が収められる」(田中部長)と告げた。

㈱松下組の岡本潤土木工務主任

  • ㈱松下組の岡本潤土木工務主任

㈱三和建設の田中光雄技術営業部長

  • ㈱三和建設の田中光雄技術営業部長

 「施工の初期不良がコンクリートの劣化に及ぼす影響」をテーマにしたのは、㈱麻生/建設コンサルティング事業部の近田孝夫副部長(工学博士)。近田副部長は「施工の良否がコンクリート構造体の性能を左右する」として「コンクリートの製造・運搬から打込み・養生まで、コンクリートを分離させることなく、大きな空隙を造らず均質性を確保することがコンクリート施工の基本」とまとめた。

㈱麻生/建設コンサルティング事業部の近田孝夫副部長(工学博士)

  • ㈱麻生/建設コンサルティング事業部の近田孝夫副部長(工学博士)

 「建設現場の生産性向上に寄与する高流動 (中流動 )コンクリート」については、ボゾリスソリューションズ㈱九州支店の宮田泰生九州ブロック長が最新の技術を解説した。土木学会は、高流動コンクリートを「品質や耐久性等の点で構造物の信頼性を向上させることができるだけでなく、工事の省力化、省人化、合理化が図ることができる」と位置付け。その有効策としてSDC(スマート・ダイナミック・コンクリート)を示した宮田ブロック長は「高流動コンクリートを日常的に使用できる時代が目の前まで来ている」と早期導入を促した。

ボゾリスソリューションズ㈱九州支店の宮田泰生九州ブロック長

  • ボゾリスソリューションズ㈱九州支店の宮田泰生九州ブロック長

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