人材育成

熊本県測量設計コンサルタンツ協会が技術発表会で若手育成

熊本県測量設計コンサルタンツ協会(藤本祐二会長)は若手技術者の育成を目的技術発表会を開いている。今年度は昨年11月に熊本テルサで第13回を開催。28年は熊本地震もあり開催できなかったため2年ぶり。復旧・復興に取り組む多忙の中、9編の論文を披露し、技術力アップに対する貪欲な姿勢を見せつけた。基調講演もあり西原村の内田安弘副村長が熊本地震からの復旧・復興に向けた取り組みを紹介した。

 

基調講演は、西原村の内田安弘副村長が「熊本地震における西原村の活動と復興」と題して話した。内田副村長が課題と指摘したのは「災害復旧事業要件の原型復旧」について。住環境の改善につながらない事例も多いことから「災害査定時から拡幅を前提とした査定が行われる仕組みを考えなければならない」と訴えた。
「熊本地震における西原村の活動と復興」

基調講演では西原村内田副村長が熊本地震における西原村の活動と復興について紹介した

  • 基調講演では西原村内田副村長が熊本地震における西原村の活動と復興について紹介した

技術発表会は平成28年度の熊本県優良業務として表彰された宮本克彦氏(水野建設コンサルタント)、森和則氏(ヒライ・コンサルタント)、長田勝氏(アジアプランニング)の3氏による事例発表により開幕。工事概要や評価点などを紹介しながら、技術的な検討課題にも言及した。

平成28年度 熊本県優良委託業務表彰 受賞者
㈱水野建設コンサルタント 宮本 克彦氏

平成28年度 熊本県優良委託業務表彰 受賞者
㈱ヒライ・コンサルタント 森 和則氏

平成28年度 熊本県農村技術連盟表彰 受賞者
アジアプランニング㈱   長田  勝氏

発表された論文は9編で、これまで若手技術者らが取り組んできた業務成果。協会技術顧問で熊本大学の滝川清名誉教授をはじめ協会の技術委員会、建設コンサルタンツ部会の技術士らとの事前勉強会、推敲を重ねての発表となった。特に熊本地震に関連する業務は、自らの経験により導き出した課題も多く、参加者に考えるヒントを投げかけた。

 

藤本会長は「当初は経験論文や報告会といった意味合いが強かったが、最近は非常に幅広い分野で多彩な技術論文が発表されている。技術を教育し外部に発信するということは我々の業界が目指す方向性でもある。i-Constructionによる生産性の向上が謳われている中、今後はこうした取り組みを議題として取り上げていくことも必要だろう」と話している。

発表者は次の通り(敬称略)

衝撃弾性波による矢板の健全性調査事例と課題
㈱大進コンサルタント
那須 政人

熊本地震における道路災害復旧
㈱水野建設コンサルタント
遠山 浩由

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