人材育成

インターンシップで現場実習 ~熊本工業高校~

 昨年12月に熊本県立熊本工業高等学校土木課2年生の生徒さんたちが熊本県内各企業にインターンシップとして赴いた。那須俊哉さんと内田圭さんが希望した職種は、建設コンサルタント業。現場での実習はもちろん初めて。向かった先は美里町永富の現場で、熊本県が砂防ダムの建設を計画している。旭測量設計の技術部測量課で技術を揮(ふる)う大關幸太さんと片岡大将さんの指導の下、測量のノウハウを学んだほか、技術者として仕事に望む姿勢について習得した。

測量技術の醍醐味に触れる!

指導にあたった大關さんは就業5年目、片岡さんは就業4年目となる若手技術者。トータルステーションとスケール棒による測量技術は板についたもので、息の合った仕事ぶりによりスピーディーに作業を進める。先輩の大關さんが現場を主導しており「現地で測量したデータを図面に落とし込む作業が大変です」と測量の難しさを説明する。

熊本工業高等学校土木課でのインターンシップは、建設コンサルタント業、建設業、公務員の3つに分けて生徒を各企業・団体に送り込んでいる。那須さんと内田さんの二人は、見学会などで阿蘇の現場などを見たことはあるが、実際に作業をする機会はなかったと話す。建設コンサルタントを希望したことに特別な思いはなかったものの「外に出るのが楽しいですから」と口を揃える。

土木課2年 那須 俊哉さん

土木課2年 内田 圭さん

 

作業の感想を聞いてみると「初めてやることが多くてとても勉強になっています。レベルとかは使ったことがなかったのですが、とても早く測量できることがわかりました」(那須)「学校の勉強とは全然違っていて、これが実践なんだと思いました。作業の速さ、技術の高さに驚いています」(内田)。将来の仕事としては「実際取り組んだことで、ほんの一部でもどんな仕事がわかってきて、これから考え方の幅が広がると思います」(那須)「作業をしたことを進路の選択肢として役立てたい」(内田)とインターンシップの経験を前向きに捉える。

那須さんは測量の仕事を通して「考え方の幅が広がる」と話す

  • 那須さんは測量の仕事を通して「考え方の幅が広がる」と話す

那須さんは元々、測量、 コンクリートに興味があって土木課を選択した。建築課にいた兄の影響も多少あったようだ。親御さんは土木とは全然関係のない仕事に就いている。一方、内田さんは家業が建設業。土木課を選択してとても楽しい学校生活を送っているようで「将来は跡取りになるかもしれない」と頼もしい。

土木課2年生は、3学期になると福岡で行われる2級施工土木管理技士を受験する予定だという。二人は「覚えることがたくさんあって難しい」としながらも受験に対しては意欲的だ。インターンシップも残り二日となり、現場での作業にも少し余裕の表情を浮かべている。これまでの4日間、すべて現場での作業ばかり。明日はデスクワークで、先輩の指示を待つ。「想像もつかない」(那須)「難しそう」(内田)。奥の深い測量技術の醍醐味に触れ、その魅力にとりつかれていくことを願うばかりだ。

内田さんの家業は建設業。業界への入職が楽しみだ

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